「陸の孤島」という言葉を聞いたことはありますか?
離島でもないのにそれくらい交通が不便な地域を比喩した表現です。
日本では、高知県や宮崎県がよくその表現で指摘されています。
新幹線がなく、自動車専用道路も貫通していないためです。
しかし、日本には真の意味での陸の孤島はありません。
なぜなら、どんな市町村であっても道路で繋がっているからです。
しかし、世界にはどこからも道路でつながっておらず、船や飛行機でのみアクセス可能の陸の都市が存在します。
そんな本当の陸の孤島の中でも、世界最大規模のモノを今回はご紹介したいと思います。
場所は、南アメリカ大陸のペルー共和国北東部に位置するイキトスという都市です。
マチュピチュやナスカの地上絵で有名なペルー共和国。
イキトスはアマゾン川の上流に位置する熱帯雨林の街で、約43万人が暮らしています。
イキトスが属するロレト県は、日本の国土面積とほぼ同じで、イキトスはその中心都市です。
アクセス手段は船や飛行機のみで、どこからも道路が繋がっていません。
そのため、「陸路で行けない世界最大の街」と言われています。
ジャングルの中心に位置するイキトスは、天然ゴム産業で反映し、現在はアマゾン川におけるビジネス、観光、物流の中心拠点として知られています。
幹線道路がないのに、どうしてここまで発展したのでしょう?
最大の理由は船です。
イキトスは、ヨーロッパから大西洋を横断し、アマゾン川を遡って辿り着くことができるができます。
日本に暮らしていると想像できませんが、超大型船さえもブラジルを突っ切て、反対側のペルーに入国できるのですから世界最大の川の規模は計り知れませんね。
ちなみにアマゾン川の源流もペルーにあります。
イキトスはアマゾン川の港湾都市としてめきめき成長をしていったのです。
そのため、古くからの高床式の水上集落と近代的なヨーロッパの都市風景が交差する不思議な街並みをしています。
学習イキトスから学ぶ地理学のおもしろさ
●ペルーはマチュピチュやナスカの地上絵などの世界遺産で有名
●南米の低緯度地域は厚さを避けるため、標高の高い位置に都市を築いている(高山都市)
●アマゾン川の源流はペルーにある
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