【世界一島が多い国】

世界一・日本一

世界一島が多い国はどこ?

世界には3000万以上の島があると言われてます。そのうちのたった5%弱有人島とされています。我々が暮らす日本も「北海道」「本州」「四国」「九州」の大きな4つの島とその周りに非常に多くの島があります。

実は本州は世界で7番目に大きな島なのです。そんな日本には6,853もの島がありますが、これは世界的に見てどうなのでしょう?世界有数の島国大国である自負を個人的には持っていますが果たして。それでは結果を発表いたします!

世界で1番島の数が多い国スウェーデンです!その数ズバリ日本の約23倍、221,800の島があります。

順位国名島の数
1スウェーデン221,800
2フィンランド180,000
3ノルウェー55,000
4カナダ52,455
5インドネシア13,466
6オーストラリア8,222
7フィリピン7,641
8日本6,853
9イギリス6,289
10ギリシャ3,300

なんと意外にも北欧3ヶ国ベスト3を占めています。島国のインドネシア、フィリピン、日本を上回る驚異的な数字ですね。どうしてこんなに多いのか見ていきたいと思います。

世界一島が多い国は首都からして凄い

スウェーデンの首都ストックホルムは北欧最大の都市で、人口は約90万にも登ります。街自体が14の島からできており、50の橋が渡されています。

ストックホルムの街並み brightfreakによるPixabayからの画像

もともと、湖の小島に砦として築かれたのが都市のはじまりで、その後戦乱の時代に島を囲むように丸太の柵がめぐらされ、「丸太の小島」と呼ばれるようになりました。それをスウェーデン語で「ストックホルム」と呼びます。

ストックホルムは市の東部にあるメーラレン湖バルト海のちょうど付け根に位置するため、島も多く、市の面積の約30%が運河で占められています。街中に運河が張り巡らされていることから「北欧のヴェニス」と呼ばれています。

ストックホルムの街並み nextvoyageによるPixabayからの画像

豆知識「ストックホルム症候群」とは?

誘拐や人質取りの被害者が犯人に信頼、愛情あるいは同情の感情を抱いてしまう現象(ストックホルムで起きた強盗事件に因む)

北欧に島が多い理由① 海編

北欧に島が多い理由は大きく2つあり、海と陸の両方の要因があります。まずは海側から見ていきましょう。

ストックホルム~バルト海にかけては約24,000の島々からなるストックホルム群島があります。地図をご覧いただけばわかりますが、非常に小さな島が密集しています。この群島は夏になるとその美しさからスウェーデン屈指のリゾート地として賑わいを見せています。

© OpenStreetMap contributors https://www.openstreetmap.org/copyright 

これらの島々は氷河時代の後に海から浮上し始めたものです。新たな岩礁や島が現在も徐々に作られており、既にある島も拡大や結合したりしています。バルト海を挟んで対岸に位置するフィンランドには、サーリストメリと呼ばれる世界最多の多島海を形成しており、ここだけで約50,000ものの島が存在するとされています。(次いで、カナダ北極諸島の36,536)

© OpenStreetMap contributors https://www.openstreetmap.org/copyright 

スウェーデンからフィンランドにかけてのこの海域は、通常の世界地図レベルでは表現されていないほどの岩礁で埋め尽くされています。そのため、「絶叫する60度」と呼ばれる南半球のドレーク海峡とは別の意味で、「世界で最も航海の危険な場所」とも言われている場所となります。

北欧に島が多い理由② 陸編

島の話をしているのに陸編というのもおかしな話かと思われるかもしれませんが、スウェーデンとフィンランドが飛びぬけて島が多い背景には陸地に島が非常に多いことが挙げられます。というのも、この2ヵ国は大変多くの湖や沼を抱えているためです。

わかりやすい例としては、フィンランドの湖水地方が挙げられます。フィンランドには180,000の島々がありますが、それ以上188,000にも及ぶ湖が存在しています

湖水地方の地図 wikipedaより https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Finnish_Lakeland.jpg#file

これほど湖が多い背景には、かつてこの国が氷河に覆われていたことが関係しています。氷河が溶け始めたときに、引っ搔いた傷がたくさんの湖に変わったのです。加えて、湖水地方はモレーンの末端にあたるため、モレーンの丘が自然のダムのように働いて、多湖沼地帯を生み出したのです。

湖水地方の様子 wikipediaより https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Imatran_kylpyl%C3%A4.jpg

氷河という重しがなくなった現在、未だに北欧の国々は隆起し続けています。このことは、海編で話したサーリストメリを含む群島にも関係しており、大陸も海の島々も未だに隆起・拡大を続けているのです。

学習「北欧」から見る地理学のおもしろさ

●北欧諸国は工業が発達しているわりに人口が少ないため、生活水準が高く、社会保障制度が充実している

●ノルウェーは水力発電によるアルミニウムの生成が盛ん

●フィンランドは製紙、パルプが盛ん

●スウェーデンは自動車、鉄鉱石が盛ん

●スウェーデン北部にはキルナエリバレの2大鉄鉱石産地がある

 夏期はボスニア湾のルレオから、冬期はバルト海が凍るためナルヴィクから輸出される

 ナルヴィクは北極に近い高緯度に関わらず、沿岸を北大西洋海流(暖流)が流れるため不凍港である地理の定番

© OpenStreetMap contributors https://www.openstreetmap.org/copyright
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