【世界一ビッグマックの価格が高い国】

世界一・日本一

世界一ビッグマックの価格高い国

皆さんはビッグマック指数という言葉をご存知ですか?

ビッグマックとは世界的に展開するファストチェーンの日本マクドナルドが販売しているハンバーガーです。

このハンバーガ―は、世界的に同サイズ・同品質で販売されているという特徴を持っています。

世界各国に店舗を持つマクドナルドは、このビッグマックを価格面で比較して、その国の物価や消費者の購買力を探ることができます。

Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像

各国の通貨のレートによらない実質的な価値を図る上で使用されるこの指標は、ビッグマック指数と呼ばれエコノミストの間で人気があります。

日本ではビッグマックは390円で販売されており、1ドル=107円に換算すると、3.64ドルで販売されていることになります。

一方、アメリカでは、5.71ドルで販売されており、日本円に換算すると613円になります。

かなりの金額差がありますね。アメリカ以上の国はあるのでしょうか?見ていきましょう。

順位国名価格(ドル換算)価格(円換算)
1スイス6.91741
2レバノン5.95639
3スウェーデン5.76617
4アメリカ5.71613
5ノルウェー5.55595
6カナダ5.08545
7イスラエル4.95531
8EU4.79513
9デンマーク4.58491
10オーストラリア4.58491
25日本3.64390
56南アフリカ1.86199
出展「エコノミスト」ビックマック指数データ2020年7月号

日本は3.64ドル(390円)と、先進国の中ではかなり安く提供されています。

一方アメリカはトップクラスではありますが、1位ではありません。

1位はスイスで、驚異の6.91ドル(741円)でした。

世界一物価の高い国スイス

ビッグマック指数で1位のスイスは、世界一物価の高い国としても有名です。

物価の高い理由としては下記の2点が考えられます。

TeeFarmによるPixabayからの画像

①立地条件&国のポジション

スイスは周りを国に囲まれた内陸国であり、永世中立国でもあります。

そのため、輸送費は他国に影響を受け、軍事費は高いため、物価に反映されてしまいます。

加えて山岳地帯であるため、農作物は育ちにくく、資源に恵まれてはいません。

永世中立国であるが故に自国のことは自国で解決できるように、食料の自給と環境の保全を両立できるよう多額の予算をかけており、そこも物価の上昇に繋がっているようです。

HeidelbergerinによるPixabayからの画像

②世界トップクラスの人件費

永世中立国であるスイスは、軍事的にも外交的にも非常に安定感があります。

そのため、世界一強固な銀行や著名なプライベートバンクなどが多数存在するため、多額の外貨が流れ込んでいます

国として非常に信頼されているのですが、その信頼を維持するためには、人材・設備などに多額の投資が必要であります。

加えて、時計製薬など高付加価値産業が活発なスイスは人件費が世界最高水準のため、自然と物価の上昇に繋がってしまいます。

学習スイスから学ぶ地理学のおもしろさ

●スイスは内陸国であり、永世中立国である

EUには加盟しておらず、ユーロも使用していない

山岳地帯であり、主な産業は観光業時計・製薬といった高付加価値産業

金融業も盛んで、多額外資がプライベートバンクに流れ込んでいる

コメント

タイトルとURLをコピーしました