日本はまわりを海に囲まれた島国です。
そのため、陸地の面積に比べて長い海岸線を持っていることで有名です。
どのくらいの長さかとうと、2万9,751kmもあり、地球一周の長さの75%近くにもなります。
島の数が多く、岬や入り江など入り組んだ地形を持つ日本だからこその数字だと思います。
では、世界の他の国々はどのくらい長い海岸線を持っているのでしょか?
ベスト10を見ていきましょう。
順位 | 国名 | 海岸線の長さ (km) |
1 | カナダ | 202,080 |
2 | ノルウェー | 83,281 |
3 | インドネシア | 54,716 |
4 | ロシア | 37,653 |
5 | フィリピン | 36,289 |
6 | 日本 | 29,751 |
7 | オーストラリア | 25,760 |
8 | アメリカ | 19,924 |
9 | ニュージーランド | 15,134 |
10 | ギリシャ | 14,880 |
海岸線ランキングでは、日本は世界第6位です。
面積が世界第61位の日本が、超大国のアメリカやオーストラリアより長い海岸線を持っているとは驚きですよね。
一方、世界第1位の海岸線の長さを持つ国はカナダでした。
約20万kmと日本の6倍以上であり、2位のノルウェーでさえ半分にも及びません。
カナダはこの分野においては圧倒的な王者と言えます。
カナダは北アメリカ大陸の北部に位置し、10の州と3の準州からなる連邦立憲君主制国家です。
ロシアに次ぐ世界第2位の面積を誇る国一方、国土の総面積に対する人口密度は世界一の低さを誇ります。
そんなカナダを代表する都市は、バンクーバーやトロント、、モントリオールなどが挙げられます。
これらの都市のほとんどがアメリカ国境近くに位置しており、カナダ国民の約75%はアメリカ国境より150km以内に居住しています。
海外線が長い条件として、①国土が大きい、②島が多い、③海岸地形が複雑であることが挙げられます。
日本やノルウェーは②と③を満たしていますが、①は満たせていません。
逆にアメリカやロシアは①は満たしていますが、②、③はそれほどでもありません。
カナダはこの条件を全てを満たす唯一の国と言えます。
①面積は世界第2位の9,985,000 km²、②島の数も世界第4位の52,455島、③フィヨルドなどの入り組んだ地形も多く見ることができます。
その中でも特に、最北に位置するヌナブト準州は、海外線の長さに大きな貢献をしている州と言えます。
グリーンランドと北米大陸の間に点在する北極諸島を擁している州で、特徴的な島が多数存在します。
カナダ最大の島で日本の1.34倍の面積を誇るバフィン島(世界で第5位)
世界最北の有人島であるエルズミア島(世界第10位)
などハイスケールで複雑な海岸線を持つ島々が点在しています。
ちなみに、このヌナブト準州だけで、世界で13番目に大きいインドネシアの面積に匹敵します。
そんな広いエリアに住んでいる人間はたったの3万人ほどで、イヌイットが伝統的に暮らしています。
学習世界一海外線の長い国から見る地理学のおもしろさ
〇カナダは世界第2位の面積を誇る国
〇カナダ国民の多くはアメリカ国境近くに暮らしており、北部の人口は極端に少ない
〇北部はイヌイットが伝統な的な暮らしをしている
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